第50章 promise ■
「これ…って…」
明らかにファーストクラスのペアシート…
ホテルのようなその空間に目を見張る。
何インチもある大きなテレビに人間4人は寝れそうな大きなシートというかベッド。
ほぼ個室だ。
九十九とクマとのフライトはビジネスクラスだった。
まぁ一応は出張の名目だったため呪術会の経費だが、
それだけでもすごいと思っていたのに…
「ね…悟…まさかとは思うけどこれ経費で落としてないよね?」
コソッと耳打ちすると、五条は呆れたように言った。
「なわけないじゃん。完全プライベートなんだから。」
「プライベート……ていうかそうだよっ、どどこへ行くの?」
「着いてからのお楽しみ♡」
ニヤリと口角を上げてシートに横たわり、レイを引き寄せた。
「ねぇこれ…さすがに贅沢しすぎじゃ…」
「だって11時間くらいあるし、ビジネスでもダルいじゃん。
それに、レイとずっとくっついてたいし、いっぱい話したいし…」
少し落ち着いたトーンでそう言い、レイの頭を撫でた。