第50章 promise ■
「私はもう、あの頃の私じゃない。
1度死んで、生まれ変わりました。
もう…あの頃には戻りません。」
顔を上げてキッパリとそう言い、ニッコリ笑うレイを、九十九はたまらず抱きしめた。
「……本当にすまなかった」
「それ、もう言わないでください。
せっかく九十九さんと仲良くなれたんだし、もっともっとこれから一緒に高めあっていきたいですよ!
あ、私サウナに入りたいなっ!行きましょう!」
微笑みながら手を取り合う2人を、
クマはパシャパシャ写メっている。
もちろん撮った写メは全て、ある人物へと送るために。