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walking proud~呪術廻戦~R18~

第50章 promise ■



「そ…れは……」


数秒の沈黙の後、レイが目線を下にさげ、うつむき加減で静かに口を開いた。



「九十九さんだけのせいでは、ないですよ…
1番近くにいた、私たちのせいでもあるし、
…彼本人のせいでもある…。
裏を返せば、誰のせいでもない…」


クマは浴槽に腰掛けたまま、遠くをボーッと見つめている。



「あの頃の私たちは、何も知らなかったんです。
何も考えようとすらしていなかった…
彼のことも…自分のことも…
世界のことも…未来のことも…」



誰のせいでもあるし、誰のせいでもない。


ただ私たちは、
想像力がなかっただけ。


愚かで、浅はかだっただけ。



そして、たった1人のかけがえのない人を
救うことができなかったという罪を…

一生背負うだけ。
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