第50章 promise ■
翌日は中国を代表する呪術師の方に会って通訳さんありきでいろいろとお話や情報交換をし、さぁそろそろ帰ろうというところで、なぜか九十九とクマによって引き止められた。
どうやらまだ行きたいところがあるらしい。
「あ…でも私はもう帰らなきゃ…
私抜きで2人でゆっくりしていても」
「ダメだ!お前も来い!」
「そうだよ君がいなくちゃダメダメ!」
「えっ…」
なぜか不自然なくらいに勢いが凄い。
「で、でも私ほら…悟に」
そこまで言いかけてからクマが口を挟んできた。
「だからそのことに関しっ!ウググッ!」
九十九に口を押さえられたクマに首を傾げる。
「……ん?」
「いや、なんでもないよ、レイちゃん。
あと1泊だけ伸ばさせてくれ。頼むよ。
まだレイちゃんを連れていきたいところも山ほどあるし、食べさせたいものもあるんだよ。はっはっは」
「でも…」
「はっはっは」
「はっはっは」
なぜか九十九の笑い方をクマまで真似ている。
なに?この状況…?
さぁ行こう!と言って手を引かれ、半強制的にもう一泊することになってしまった。