第49章 roaring
その様子を横目に、レイはソファーの上でまだメッセージを考えあぐねている。
「何をしているんです?レイさん」
いつの間にか憂憂が目の前にいてハッとなる。
「あ!いや…その…
悟にね、なんてメールをしようかな、ってね…」
「こんなのはどうでしょう?
ちょっと貸してください。」
「えっ…」
憂憂のとても早いタップによってたちまち打たれた画面を覗き込む。
「…えええ!さ、さすがにこれはちょっと…」
そこにあったメッセージは…
"Say sorry!"
(謝れ!)
「あぁ、もっとシンプルにいきましょうか」
「えっ…」
"You are such a jerk."
(お前は最低な奴だ)
「ちょと!さすがにこれは…ま、待って待っ」
「あ、送っちゃいました☆テヘペロ☆」
舌をペロッと出しながら微笑む憂憂に唖然となる。
しかもそのLINEは、一瞬で既読になってしまった。