第49章 roaring
«ひとつお伺いしておきたくて電話したんですよ。
その… レイさんは…
五条さんと別れる気…なのでしょうか?»
「それはおいらにもよくわからん。五条の話題すらでねぇかんな。」
«えぇっ?話題に出ない…?!
それは…まずいですね…»
「なぜだ?つうか、これって2人の問題だろ?おいらたちが首突っ込むことじゃねえし、お前ら暇人かよ」
«・・・»
「ぶは!黙るなよっ。心配しなくてもすぐ元通りに戻るだろ。」
«ホントですか!
あなたがそういうなら…その確率が高いのでしょうが…»
「タイミングってやつがあんだよ。
それからなシチサン、おいらとレイは明後日から出張で上海に行くんだ。だから事の始末は一旦それから帰ってきてからだな」
«えぇ?!なんですって?!»
プツッー…
クマは勝手に切ってしまった。
「ふーっ…ったく…
どいつもこいつもめんどくせぇな。」
「同感です。
あんな男のことなど放っておけばよいものを」
「ほらよ、できたぞ、憂憂。」
「わおーっ!ありがとうございますっ!
やはりクマさんは天才ですね!お上手ですっ!
姉様見てくださいっ!」
「おお。実に素晴らしいね。
まんま、憂憂じゃないか。
よし、額縁に入れて壁に飾ろうっ」