第49章 roaring
七海は気まずそうに酒をすする。
硝子は眉間に皺を刻んだまま煙草の煙を吐く。
「2人にしか相談できないからしたのにぃぃ!!
もう知らねーよ!!何かあっても助けねーからな!!
バカヤローーー!!!」
「ちょっと静かにしろったら。力になるから」
「すみません五条さん言いすぎました」
2人は何とか五条を宥めながら、どうにかしなければと考え始めた。
「マジ、どーするこれ…」
「話し合うにも本人たちの意思がなくては…」
「レイが髪切ったってホントかな…はぁどーしよ」
「レイさんのことですから、あまり深く考えず切ったのでは?」
「それはありえるね確かに…。もしや冥さんにうまく誘導されたかな」
「あぁ、なるほど…ありえますね。あの方も何を考えているのやらいつも分からないですからね」
「ま、それはあんたには言われたくないだろうけどさ。とりあえず私、レイに連絡してみるわ」
「では私はクマさんに連絡してみます。」
子供のようにしくしく泣いている五条を何とか宥め、今日のところはひとまず解散することにした。