第49章 roaring
「………ねぇ硝子。煙草ちょうだい。」
突然の五条の言葉に目を見開く。
「はぁ?!本気で言ってんの?!」
「うん。」
硝子は、ハァとため息を吐いてから1本差し出し、火をつけてやった。
しかしやはり五条は咳き込み出した。
「ゴホッゴホッ…うぅっ…おぇ」
「やめとけよ、馬鹿なの?」
「いや…気が紛れるかなってっ、ゴホッゴホッ
あぁ〜なんかクラクラする〜…」
咳き込みながらもまだ吸っている。
「はぁ…呆れた」
「にしても…クマさんにまで出ていかれたなんて…
まるで妻子に愛想つかされた愚夫みたいですね」
「シッ!七海それはっ」
「うぇぇぇえええん!そんなこと言うなぁあ!!
バカーーー!!!」
案の定、五条はテーブルに伏せてしまった。