第49章 roaring
「……なにかあったんですか?」
真面目な顔をして問いかけてきたのは伏黒だった。
「え…あ…いや…なんかっていうか…」
「あ!伏黒にもついにチャンス到来?☆」
「あ〜だね☆頑張れ〜」
虎杖と釘崎がわざとらしくニヤリとする。
伏黒はうざったそうにそれを横目で睨んだあと、真剣な声色でレイに言った。
「なにかあったなら、力になりますけど。」
「っえ!ううん大丈夫!ちょっとした喧嘩…みたいな。」
苦笑い気味でそう答える。
「喧嘩?どんなのです?」
「俺もすっげー興味ある!」
「私わかる気がする!絶対五条先生が悪いやつでしょ!」
興味津々な3人の顔が間近に迫ってきて、結局レイは、たどたどしく大雑把に話した。
女性のことは話さなかった。