第49章 roaring
「あれ〜?なんか冥さん遅くね?」
虎杖の言葉に、レイはハッとする。
「確かに…」
先程、ちょっと夜蛾学長に挨拶…などと言って行ってしまったきり戻ってこない。
しかも夜蛾学長はさっきこちらに来て自分と会話したところだ。
すれ違っちゃった?のかな?
ちょっと見てこようかな…
と腰を上げようとした時、釘崎に問いかけられた。
「そいえば、五条先生となんかあったんじゃないんすかぁ?」
「っえ…」
「あーそうそう。さっき俺らその話してて。
なんかあったの〜?」
「ちょ、ちょっと待って!え?なんでそう思うの?」
すると、2人はケラケラと笑った。
「なんでって!ハハッ。めちゃめちゃ分かりやすいもん五条先生もレイさんも!」
「うんうん!マジそれな。ハハッ、五条先生なんていつもと様子が違すぎてもうっ…ぷーっ」
その言葉に、レイは目を見開いて口ごもってしまった。