第49章 roaring
ー五条sideー
「っ!!」
「やぁ、五条くん。」
「……冥さん…」
裏庭で顔を洗い、呼吸を整えていると、冥冥が現れた。
「レイちゃんの新しいヘアスタイル見たかい?」
その言葉にコクリと頷く。
「本当に?もっとしっかり拝んできたら?
切りたいと言うから私の行きつけサロンに連れていったんだけど、とても似合っている。」
ため息を吐く。
やっぱりレイから言い出したんだ…
「……僕、レイから何も言われてないんですけど。」
「そうかい。でも安心してくれ。
彼女のことは私が今後しっかり責任持つから。」
その言葉に、五条の呼吸がまた乱れ始める。
「…返してください」
「ふふっ、無理な話だね。
そうだ、クマもうちの憂憂ととても仲が良いから安心してくれ。今夜から毎晩一緒に眠るらしいよ。」
五条は呼吸だけでなく血流まで乱れ始めたようにイラつき始めていた。