第49章 roaring
ー五条sideー
「とにかく何かで発散しないと…正気保てなそう」
「おい、ホントに大丈夫か。」
「頼むよがくちょ!!
思う存分暴れさせてくれっ…!」
「っ!!おい…」
肩に手を置いてすごい気迫で言われ、夜蛾はたじろぐ。
明らかに普段の五条ではなさすぎて、なんならもうすでに正気を失っているようにも見える。
「そんな任務は今のところない。
ちょっと落ち着け、何があった」
「……なんにもないからっ。ハァハァ」
「そんなわけがないだろう、言え。」
「……言えない。ハァハァ…
僕ちょっと…落ち着いてくるっ」
そう言って足早に去っていってしまった。
「…わけわからん…なんなんだあいつは。」