第49章 roaring
ー五条sideー
「ははっ、まさか。
なんにもないよ〜?
いつも通りラブラブだから心配しないで?」
「うっそだあ。隠してる!」
「うんうん分かりやすいわね」
「えー……」
「あっ、レイさん今何してるかなー?
ちょっと呼んでみよ。稽古付き合ってくれっかもしんねーし」
「えっ、ちょ…っと」
虎杖はさっさと電話をかけ始めてしまった。
「よっしゃぁあっ!近くにいたからすぐ来てくれるって!」
「ナイス!こないだの実習でハンカチ借りちゃったから返したかったのよねぇ〜」
「・・・」
五条の鼓動はみるみる早くなっていく。
会ったらどうすればいい?
避けられるかな?シカトされる?
それとも殴られる?
え、どーしよ…
ホントどうしていいかわかんない。
だとしたら…
会わないようにすればいいのでは?
僕って天才!