第48章 hesitation
「あのぉー、」
«そういえばレイちゃんのあのヒール、とてもセンスが良いね、そこは褒めてあげよう»
「あっでしょでしょ!わかってるなぁさすが冥さん!ってかそんなことはどうでも良くてっ」
«ところでレイちゃんの好きな食べ物はなんだい?苦手なものは?アレルギーはある?»
「…え…あー…食べ物はわりとなんでも好きだけど…あと苦手なものもアレルギーもない…かなぁ?…」
«はぁ…呆れた男だ。君は恋人のくせに彼女のことを何も知らないのかね。»
「えっ…」
«彼女のことを本気で見ようとしているのかい?そうだ、彼女は朝食はパン派?ご飯派?シリアル派?フルーツ派?»
「ちょ、ちょっと待って待って!預かり保育じゃないんだから!」
«とにかくしばらくはこちらで預からせてもらうよ。いいね?»
「よくないんですけど…」
プツッー
プー…プー…プー…