第48章 hesitation
風呂から上がってから、憂憂が五条から着信があったことを知らせてきた。
「えっ、出てくれたの?ありがとうっ!
でも…なんの用だろう?」
もしかして…私…捨てられる?
荷物全部もってけよ、とか?
そんなことを考えながらスマホを握りしめたまま微動だにできないでいると、憂憂が言った。
「なんだかものすごく
イラついていましたよ、五条悟。」
「ええっ…やっぱり…」
「しかも、かけ直してこいとか命令口調で。全くどの口が言ってるんですかね。お前には関係の無い話だとか悪態つかれましたし。」
「えっ……もう…ごめんね憂憂くん。
せっかく出てくれたっていうのに…」
やっぱり怒ってる…のかな?
私のせいで憂憂くんにまで……
私って色んな人にすごく迷惑かけてる気が……
なんだか本気で申し訳なさが襲う。