第48章 hesitation
「レイちゃん。もう今夜は寝たらどうだい?
用があるならまた向こうからかけてくるだろう。今日はいろいろ疲れたろう?安眠効果のあるハーブティーでも淹れるよ。」
「あっ、ありがとうございます…」
電話…どうしよう。
勇気がなくてかけられない…。
冥さんの言う通り、今日はなんだか本当に頭が疲れているし、眠ってしまおうかな…
「一応言っておくけれど、再会した初日にも言った通り、私はここにレイちゃんが住んでくれるのは大歓迎だからね。どうしてもあの男の元へ戻りたいということなら止めはしないけど、君は今確実に疲れていて休む必要があるから、一旦このことを頭から切り離すことをおすすめするよ。」
「…そうですね…分かりました…
私も頭冷やしたいし今夜は寝ます」
なんだかものすっごく疲れてる…
頭も心も使いすぎたからかな…
「うん!それがいいよ。はい。」
ハーブティーを渡され、
何口か飲むとたちまち眠気が襲ってきた。
「ん〜…ね、む……」
「ここで寝てもベッドに運んどいてあげるから安心してくれ」
「んもぅっ姉様お優しいっ♡キュンッキュンッ
姉様が恋人の方が何千倍も幸せですよっ!」
「はぁ憂憂ホントにお前は…憂いやつ…♡」
うつらうつらしだしていると、憂憂が
「レイさんケータイの電源切っといてあげますね!」
と言う声が聞こえた気がした。