第48章 hesitation
«……なにか?»
「えっ、おまっ、まさか!」
五条は間違いなく憂憂の声だと悟った。
「おい、なんで憂坊がっ…
レイいるでしょ?出してくんない?」
«嫌です。»
「なんだってぇ?いいから今すぐかわりな。
お兄さんこう見えておっかないよ?」
«はん、馬鹿なことを。
今レイさんは姉様とご入浴中です。»
「…あっそお。え!てか2人で?!
大丈夫かなぁ…冥さんがレイに手出さなきゃいいけど…そーだ思い出した。僕のライバルって男だけじゃなかったわ!」
«相変わらずデリカシーのない失礼な男ですね。1度封印でもされたら頭が冴えるんじゃないですか?»
「お前こそ相変わらず生意気なクソガキだな!
いいかい坊や、風呂から上がったら電話するよう言いな。」
«それが人に物を頼む態度ですか»
五条はカッチーンと来て今にも爆発しそうな頭をかきながら舌打ちをする。