第48章 hesitation
「それと…その高価な買い物の件に関してだけど、もっと楽観的に考えて見てはどうだい?なんだかんだ君も楽しんでいるわけだろう?ということは、別に無駄な買い物というわけでもない。」
確かにそうだと思えてきた。
テレビもソファーもルンバも使えるものではあるし、自分も楽しんでいるわけだし…
「考えてないようでいて、本当は君のこと、とても大切に想っているはずだよ。あのね、今更だけれどね…彼は…あの頃から君のことがほんっとーに大好きだった。」
「えっ?」
「ええ。こっちは見ていられないほどでしたよ」
あんなに小さかった憂憂くんまで気付いてた?!
レイは今まさに考えることが多すぎて頭の中が混乱していた。
「でもデリカシーのない所はもうあの男の根本から変えていく必要があるから一先ずこうしてお灸を据えるのは賢い判断だよレイちゃん。それからその女のことに関しても…全く許せない男だねあの男は…」
「全くです。レイさん!やはりシバキましょう!」
「………」
冥冥も憂憂も、結局はどうシバくかという議論を始めてしまい、ますますレイは困惑してしまっていた。