第48章 hesitation
「普通の女だったらね、むしろ男の数々のプレゼントには大喜びだし、それだけで惚れたという錯覚にまで陥ったり、まぁ実際惚れ込んだりする。金ってのは相当魅力的なのさ。使われれば使われるほど、女は魅力的にもなれば愚かにもなる。これに関してはその女次第。君は間違いなく前者だよ。なぜなら君はそう、そういう性格だからね。」
というかそもそも女に金を使えない男なんてクズだけど。
と付け加えた。
「・・・」
「君がそんな感じだからこそ、五条くんもそんな感じなんだろうね。君みたいに欲がなく、謙虚な女は男にとってはこの上なくそそられるものだよ。あー…もしや私も男だったのでは…?」
「ええっ!それは違いますっ」
「ははは冗談だよ。でも昔から私も君のそういうところに惚れているんだ。ぜひそのままでいてほしいけどね、でも、男の好意は素直に受け取ってほしい。五条くんのセンスは悪くは無いしね。」
「……はい。」
なるほど…なんだかとても正論…
私がちょっと考えすぎてた…のかも…