第48章 hesitation
冥冥が用意してくれていた夕食は、どこかの高級めなレストランで取り寄せたオードブルやメイン料理の類で、それを非常に美しく盛り付けているものだから、まるでホテルに来ている気分だった。
「時間なかったから手作りじゃなくてすまないね」
「っいえいえ!こちらが急に連絡して押しかけちゃったのが悪いですので!それにこれ全部めちゃめちゃ美味しいデスっ!」
夢中で食べているレイを見て、冥冥は、食欲あるならよかったと小さく呟いてグラスに注いだ酒を飲む。
一通り食べ終わり、デザートを出したところでようやくレイが口を開いた。
今までのことをたどたどしく話し、その間、切ない表情や時折怒ったような表情や呆れた表情にコロコロ変わる。