第48章 hesitation
「五条、お前って……
あいつと最終的にはどうなりてぇんだ?」
かなり長い沈黙の後、
クマが呆れたように小さなその口を開いた。
五条の片眉がピクリと上がる。
それって……
そんなの……
「……もちろん、それは……」
「そもそもお前はもう独りじゃねぇんだ。
誓ったんじゃねぇのか?レイと生きるって。」
「…そうだよ。誓った。一緒に幸せな完結にするって。」
「だがお前らは甘く考えすぎなんじゃねぇか?
いいか、よく聞けよ。
誰かと寄り添い合い、共に歩み、共に生きていくということは、互いのそれを支え合うということと同義だ。
そしてそれは時に、鬱陶しいと感じることもあるだろう。
なぜなら、どちらかが躓いたり転んだりすれば、それによって自分も転びそうになるからだ。」
その言葉にハッとしたように目を開いた。
僕は甘く考えすぎてた…?
そもそもそう簡単に完結するもんじゃない。
どんな人生でも、1人じゃなくなった時点で、1人のときだった頃より難しく紆余曲折を繰り返していく…
自分のことを過信していたのかもしれない。
ただ、好きで、好きで、好きすぎて、
ずっと長いこと好きで。
やっとの思いで叶ったから、舞い上がりすぎていたのかもしれない。
やっぱり…いろいろと自分勝手すぎたのかもしれない。