第48章 hesitation
「それからな、てめーの買い物癖はあいつには刺激が強すぎんだきっと。それと、冷蔵庫冷凍庫を常に整理整頓しておくのも本来お前がやるべきだろ?レイのストレスが最高潮に達するのは仕方の無いことだと思わねぇか?」
つーかなんでおいらがこんなに真剣にアドバイスしなくちゃならねぇ。
こいつらマジでクソガキ…
そう呟きながらうんざりしたようにあくびをする。
五条はしばらく沈黙していたが思いついたように立ち上がった。
「僕 追わなくちゃ!」
「ちょい待てぃ五条!」
「っえ?!なんで?」
「一旦お前もあいつも頭を冷やすべきだ。時には距離をあけて互いに独りになることも重要なんだよ。そうしねぇと大事なことを思い出せねぇままだ。衝動的な行動は、火に油を注ぐ可能性の方が高い上に、後々また同じことを繰り返す。」
「・・・」
五条は大人しく座り、テーブルに肘をついて額に手を当てた。
何も言えないし何を考えていいのかも分からなくなっていた。
僕は…
レイがいないとマジで死ぬんだな。
重いな僕は…。
自分でも支えられないくらいに。
それだけは理解した。