第48章 hesitation
「8割お前。2割あいつ。…が悪い。」
「・・・」
「お前な、普段からそうだが、さっきの会話を反芻してみたらどーだ?」
五条は何も言わずに目を瞑り、懸命に会話を思い出す。
しかし・・・
「んー……やー…マジわかんね。」
クマは呆れ顔で言った。
「お前な…普段からもちょこちょこデリカシーのねえ言葉を発してるが、それを全部教えてるとキリがねぇから今回は教えてやる。」
"別に?てかレイそんなこと気にしてんの?まぁ確かに大きい方ではないけどさぁ〜?あ、それにもしかしたらまだ育つかも?てか僕よりはぜんっぜんあるし〜ははっ"
"そんなこと気にするなよっ。確かにレイって1人しか経験ないわけだけど、キスもその体にも満足してるよ?僕はっ。それで十分でしょー?何か不満〜?"
"少し落ち着きなよ…生理じゃないならお腹すいてるんじゃない?ピザ食べよ?"
コピー能力のあるクマは、なんと五条の声真似までして一言一句余すことなく披露した。
それを聞いて五条は眉をひそめだす。
冷静になった今、客観的に聞くと確かに傷つけるような発言かもしれない…
でも……