第48章 hesitation
レイは顔面蒼白になる。
「…なんっ…てこと…するの……」
泣きそうなほど歪んでいくレイの顔を冷ややかに見つめながら五条は口を開いた。
「あのねぇ…そもそも」
バタンっ!!
レイが勢いよく出てってしまった。
「………はぁ……マジかよ…」
五条はリビングに戻り、よろよろと椅子に腰かける。
目の前には表情ひとつ変えずにピザを貪っているクマがいる。
「…まぁ食えよ。まだ暖かいぞ。…ムシャムシャ」
「はー…こんな時に食欲わかないよ……」
「…なぜ追わねぇんだ?…ムシャムシャ」
「……わかんない。なんでだろ…」
「・・・ムシャムシャ」
「なぁクマぁ……今回は僕が悪いの?」
「…正直に言うぞ」
「うん、言って。」
クマはゴクリと飲み込んでから正面からまっすぐ五条を見つめて真顔で言った。