第7章 rival of life■
レイは絶頂に達したようで一際大きく声を上げギュッと夏油の首に巻きついた。
その瞬間の表情を見るのが最高なのだ。
この顔だけは、自分しか知らないだろうという独占的な感情と僅かな加虐心がそうさせる。
散々こうして自分を滾らせたのちに彼女を抱くのが何よりも幸せだ。
「はぁ…可愛い… レイ…
もう我慢できないよ…」
「ん…早く…いれて…傑…」
息絶え絶えにそういうレイに軽くキスをしてから、引き出しからコンドームを取り出す。
初めてホテルでした時は、まさかそんなことになるとは思っていなかったので持ち歩いていなかった。
だから部屋でするときは必ずつけている。
しかし、レイはいつもそれを嫌がる。
直に感じたいからだとかなんとか。
ホテルの時の快感と違すぎるからというのもあるらしい。
ちょっとした口論になったこともあるくらいだ。
「それ…しなきゃだめ?」
「…また出たなそれ。絶対にしなくちゃダメだ。」
万が一のことがあったら本当に大変だし、心も体も傷つけるような事態は絶対に避けたい。
むくれてみせるレイに微笑む。
「ふ…わかってくれよ。
本音を言えば私だってしたくはない…でも…」
そう言いながら装着する。
「大事にしたいんだよ… レイのことを…」
それでも眉をひそめて懇願するような視線を向けてくるレイを見下ろしながらまた笑う。
「ははっ…そんな顔をしても
私を煽るだけだぞ…」
「んぅっ!…ぁあ…っ…」
言い終わらないうちに挿入され、一気に突き上げられた。