第7章 rival of life■
レイの震える唇にキスをする。
先程の自分の匂いが鼻をくすぐるが、それさえも愛おしいと思った。
何度も何度も啄むようにキスをし、角度を変えて深く舌を吸い上げる。
「んっ…んぁ…っ」
互いの飲み込みきれない唾液が口の端から流れ、淫靡な音が耳を掠めた。
夏油の舌が首筋を這い、鎖骨を這い、胸を這った。
時折吸いつかれ、チリッとした痛みがまた快感に変わる。
「レイ…」
「す…ぐる…んっ…」
胸の愛撫をしながら、するすると全身を動き回る手がとても優しくてレイはそれだけで胸がいっぱいになり、何度も愛しい人の名前を呼んだ。
夏油の顔が徐々に下がっていき、秘部に行き着くと、レイが小さく震えた。
「や…だ…待って…恥ずかし」
「ふ… レイは私の待ってを聞いてくれなかったじゃないか」
「ひぁあっ…そこで喋らないでっ」
クイッと指が入り込み、その動きと共に膨れ上がった蕾を口に含まれた。
ちゅ…ちゅぱ…ぐちゅ…じゅっ…
その卑猥な音と、自分の喘ぎ声と、夏油の微かな息遣いに、欲動が抑えられなくなり、身をよじる。
「あっ…あぁっんんっ…ひ…あ…」
「相変わらず可愛い声で鳴くな…最高だよレイ」
夏油はもうレイの好きな部分が分かっているので、しきりに何度もそこを攻めあげる。
その度に彼女の甲高い声が大きくなり、扇情的な心をこれでもかというほど煽られていた。
「あっあっ…いっちゃ…」
「レイ…こっちを見てくれ…」
下の動きはそのままに、覆いかぶさって彼女に1つキスを落とす。
苦しそうに喘ぎ乱れているのに言われたことはしっかり守ってこちらを見上げてくる彼女にドクンと鼓動が跳ねる。