第48章 hesitation
夕食を作ろうとしていたのだが、先程のことが頭から離れずずっと心をかき乱されていて、もうどうしても料理なんて無理だった。
クマが先に帰宅し、さっそく異変を指摘してきた。
「おま…なんかあったのか?化け物みてぇなオーラしやがって」
「…あー…別になんにもないんだけどさ…私には。」
「?」
「ねぇ、クマ…あのさ……」
「あ?」
テーブルの上で組んでいる両手に視線を落としたまま、しばらく沈黙するレイの前で真顔で頬杖をつくクマ。
「……私って………」
その後の言葉にクマは噴き出してしまった。
「…っ…もう!そんなに笑わないでよ酷い!!」
「だってっ、ギャハハ!おまっ!ハハッ!」
その時、五条が帰ってきた。