第48章 hesitation
部屋に入り、よろよろとソファーに座る。
えっと……
まずは…落ち着こう…
深く深呼吸をする。
すごく綺麗で高級感溢れる人だった。
全身がブランド物って感じで長身スレンダー。
ボンッキュッポンッて感じで…
なんていうか…
まさに悟にお似合いというか…
あの人は…やっぱり…
悟の元カノだろうか?
それとももしかしてまだ付き合って……
あ、でもこれから仕事みたいなこと言ってたし、高級クラブみたいなところで働いてる女性?
で、悟はお客さん?
いや、だとしても…
キスを教えたのがあの人ってことは…
つまり…そそそういうこと?
体の関係??セフ……
あ!もしかして店っていうのは…フ……
最近来てくれないとか言ってたし…
「んぁあーっ!なんかわけわかんないーっ」
私って嫉妬してるみたい。
どうにも落ち着かない…
あんな芸能人みたいな人には適わないし…
そもそも比べること自体おこがましいっていうか…
悔しさすら湧かない。むしろ憧れるくらいで…
悟は実は本当はあんなふうにパーフェクトな容姿でキスもうまい人がタイプなのかな?