第48章 hesitation
「あなたって悟と恋仲なの?」
「え、あ、はい…」
「へぇ〜〜…こんな若くて癒し系っぽい子が…ねぇぇ……
悟のタイプってそんなだったっけ…」
長いまつ毛を瞬かせながら上から下までまじまじと見つめられ、固まってしまった。
フッと弧を描く赤い唇。僅かに見える真っ白な歯。
とても美人で色っぽい。
はち切れそうな乳房につい目がいってしまう。
「あ…の……悟に何か用事でも?
今日も、彼、遅くなると思いますが…」
「あら、そーなんだ。私これから仕事だし…じゃあ悪いんだけど伝言お願いできるー?たまには連絡ちょーだいって。前にはちょくちょく店にも顔出してくれたのにさぁ。」
店?!って…もしかして…え??
と考え込み、目を見開いていると、女性は突然レイの手を握ってニッコリと笑った。
「お名前は?」
「えっ。あ… レイです…」
「レイちゃん!よろしくっ!
彼には私のこと、ジュンって言えば、分かるから。」
「わかりました……」
「ところでさ……」
女性はグッと近づき、コソッと耳元で囁いた。