第48章 hesitation
2日後の事だった。
レイが自宅マンションの前につき、鍵を取り出そうとしたとき、後ろから声をかけられた。
「…あなただよね、…あぁやっぱり!
悟のラインアイコンの子だわぁ。」
「えっ……」
見知らぬ若い美しい女性。
胸元が大胆に開いた、ピタッと体のラインが分かるような艶かしい紺のワンピースにキラキラと光るジュエリーを付けている。
スラッと背が高く、短めの髪を内巻きに巻いていて、派手さの中にもとても上品な雰囲気を纏っていて、思わずドキリとなる。
「ど…どなた?ですか?」
「んー、まぁなんてゆーか、悟の知り合い。
全然連絡返してくれないからね、来ちゃった。」
その言葉に、レイは困惑する。
五条はかなり安全性のある信用おける人にしか自分のマンションを教えない。
それなのにこの女性は知っている?
ということは…かなり親密な仲なのだろうか?
しかも「悟」と呼び捨てにしている…