第48章 hesitation
レイは赤らんだ顔をふいっと背け、またスーツケースに詰める荷物を物色しはじめた。
五条は頭に疑問符を浮かべる。
「え〜、なんか怒らせるようなこと言ったー?」
またデリカシーのないこと言ったのかなぁ?
そう思いながらクマを見ると、クマも非常に不機嫌そうな顔で鏡台の椅子に座り頬杖をついている。
「相変わらずお前って…デリカシーのねえ余計な一言が多いよな。せっかく良いムードになっても、そのせいで一瞬でぶち壊されてる。自分で自分の首を締めてやがるな。」
まさかのクマにそんなダメ出しをされてしまうとは微塵も思ってなかった五条は目を見開く。
「え、なにそれ。」
クマにもレイにもシカトされ、次第に五条も少し苛立ちながらリビングに戻り、糖分を摂取するため冷蔵庫を開けた。
すると、全てのスイーツに付箋が貼ってあり唖然とする。
よく見ると、赤、黄、青 の付箋がそれぞれ貼ってある。