第7章 rival of life■
髪を撫でながら、笑みを浮かべているレイを見つめる。
そんな夏油がどこか不機嫌そうな顔をしているのでレイは焦り出す。
「ごめん…嫌だった?」
「嫌なもんか…最高すぎた…
…死ぬかと思った…」
「えっ、そ、そんなに?」
「あぁ。好きな子にこんなことされてしまうと…」
その言葉は素直に嬉しすぎてレイは笑った。
「ならよかったぁ」
「なぁ、ひとつ聞きたいんだが…
こんなのどこで誰に習ったんだ?」
レイはたちまち顔を赤らめ視線を泳がせる。
すると、夏油にギュッと顎を掴まれ、視線を合わせられた。
真剣な目をした彼がどことなく怖くなる。
「…このくらいのことは…私でもなんとなく知ってたよ?
上手くできたかは分からないけど…」
「うますぎたから聞いたんだ。もしかして…身体を許したのは私が初めてでも、それ以前にはこういうことをいろんな男に…」
そこまで聞くと、さすがにカチンときてドンッと夏油の胸を叩いて頬を膨らめた。
「ねぇ?!そんなわけないでしょ?!
初めてだよ全部!!全部傑が初めて!」
夏油は突然の気迫に目を見開いたが、徐々に眉を下げ、レイの頭を撫でて笑った。
「ごめんごめん…そんなに怒るな。悪かった。」
つり上がっていたレイの眉も下がり始め、小さく潤んだ声を出した。
「もう…してみたいと思ったのだって傑が初めてなのに…」
好きな人相手だったとしても、かなりの勇気が必要だっただろう。
そして彼女なりに一生懸命頑張ってくれた。
そう思うと、なんとも言えない愛しさが込み上げ爆発寸前だった。
夏油は一気にレイのズボンを脱がし、下着を取り去った。