第48章 hesitation
「身分証のためにもパスポート持ってはいるけど、実際海外って行ったことないし…うーん、行ってみたいなぁ。」
「お前も来るなら九十九もさぞかし喜ぶぞ。おいらは本場のマンゴープリンが食いてぇんだ。」
「あ〜私も本場の小籠包が食べたいなぁ。よっし!悟に聞いてみようっ!」
「……別に許可とる必要なくねーか?
お前は恋人という存在に従順になりすぎる傾向がある。もっとお前という意志そのもので行動しろよ。見ていてイライラするわ」
その言葉に目を見開く。
確かに言われてみれば、その通りかもしれない。
言い方を変えれば、"振り回されている"ともとれる。
「だ、だねっ。よし!うん!行く行く!!
もしも誕生日に悟に海外連れてかれたとしても、今のうちに予行練習しておけばなんとかなるかもしれないし。」
クマはすぐさま九十九に連絡をし始めた。
ちなみに九十九とクマは度々会っているらしく今ではとても仲がいい。