第7章 rival of life■
「く……はぁ… レイ…」
時折聞こえる自分を呼ぶ声は、小さく震えていてとても官能的だ。
それだけでレイの下半身は疼き出してきてしまった。
夏油は、レイの髪を耳にかけ、あらわになっている胸を優しく揉みしだきながら天井を見上げ、ギュッと目を瞑る。
じゅるっじゅるっと卑猥な音が、静かな部屋に鳴り響き、荒くなりつつある息遣いの夏油を口淫をしながら見上げると、彼は上を向いて快感にもだえているようだ。
喉仏が動いていて、逞しい胸筋がひくついている。
なんとも淫猥で色気のある姿だと思った。
このままイかせてみたい。
そう思ってラストスパートをかける。
「はぁあっ…っ、レイまって…
ホントにこのままじゃ…いっいってしまう…」
口の中に出してしまいたくなくてレイの頭を掴んで引き剥がそうとするが、彼女の力が思いのほか強くて頑なにそれを離さない。
「ん……む……っ……」
「っあ…もうダ…メだっ…はっ……ぐ!」
レイの口の中で一気にそれが弾けた。
あまりの快感で、全身の力までそこに搾り取られていくかのように脱力し、後ろに手を着いた。
しかし、一滴残らず吸い上げるように音を立てられた瞬間、一気に正気に戻り、慌ててレイを引き剥がす。
彼女の顎を掴んで手を差し伸べた。
「ほら、ここに出して」
しかし真顔で首を振るレイに眉をひそめる。
「…出すんだ、早く。」
ゴクリ…
たちまち飲み込んでしまったようで、目を見開きながら無理やり指で口を開けさせると、跡形もなく消えていた。
「おい……なぁ…なんでそんなこと…不味いだろ…」
「ふ…不味くないよ?
それに私、呪霊だって飲み込んでるんだから」
夏油はハァとため息を吐いてからたまらずレイを抱きしめそのまま押し倒した。