第7章 rival of life■
「…ふふ…安心して。まだ時間はある。」
ひくひくと身を震わせているレイの寝間着のボタンを開けていく夏油。
確かにまだ朝の5時くらいだけど…
なんとなくこの状況が恥ずかしい。
何度か肌は重ねてきたが、クマにキスを見られ、そしてまさしく今からシますみたいに宣言してクマを出ていかせたなんて、後々どういう顔して会えばいいのか…
「それにしても、許せないもんだな。人の大事なものに他人の匂いがつくっていうのは…」
「・・・」
みるみる服を脱がされ、上半身裸になってしまった。
羞恥と興奮で顔を赤らめる。
「すっ、傑も…脱いでよ…」
「…じゃー脱がせてもらえる?」
優しく笑って頭を撫でられる。
レイはコクリと頷いて起き上がり、おずおずと服を脱がせていった。
といっても、スウェットなのですぐに終わってしまい、夏油は自らズボンを脱ぎ去った。
下半身のそれがどうなっているのかが、下着の上からでもわかり、レイは思い切って上から触ってみた。
「っ……」
ビクッと夏油が一瞬体を強ばらせたのがわかり、顔を見ると、彼は深く深呼吸しながら悩ましい表情で笑っている。
するすると手を滑らせるが、夏油の手に押さえつけられた。
「っは… レイ…そんなことされたら余裕がなくなる」
「余裕のなくなった傑が見てみたいんだよ…」
そう言ってレイは下着の中から一物を取り出し、夏油が止める間もなく一瞬で口に含んだ。
「っ!ちょ、ちょっと… レイっ…
い、いいって…」
「ん……」
ゆっくりと舌を動かしながら上下に頭を動かしてみた。
こんなことをするのは初めてだけど、男の喜ばせ方は前に硝子に教わった。
その時はこういった行為なんて絶対に無理!と思っていたのだが、好きな人にならしてしまいたくなった今の自分に、自分が一番驚いている。
しかもその好きな人は気持ちよさそうに快感を感じてくれているようで、息を荒らげながらも髪を撫でてくれている。