第7章 rival of life■
「いっいつから起きてたの?」
「んー?いつだろうね?秘密…」
「っ!あぁっちょっとまっ!」
ギュッと手を押さえつけられて乱暴なキスが降ってくる。
口内を荒々しく蹂躙され、一気に全身に熱が広がっていった。
「んっ…は…やぁ……」
逃げ惑うレイの顔を何度も戻して情欲の籠ったキスをされ、いつのまにかそれに一生懸命応える形になってしまっていた。
クマのケラケラと笑う声が聞こえる。
「んっ…は…クマっ……」
「オイラのことは気にしなくていいよん」
キスの合間合間になんとかクマを呼ぶが、呑気な声でそう返された。
しばらくして唇が解放され、夏油はレイの濡れた口元を指で拭いながら乱れた前髪をかきあげた。
「ふ…人の顔で遊んだお返し。
それから悟の部屋で寝たお返し」
「っ……ご、ごめんっ…」
レイは息を荒らげながらも、色気を醸し出す目の前の男から目が離せない。
紅潮しているレイの頬をそっと撫でながら夏油が言った。
「これからは毎日ここで寝てもらおうかな…」
「う、うん。そ…そうする…から…許して」
どことなく嬉しそうに潤ませているレイの目を、目と鼻の先でジッと見つめた後、夏油は笑って言った。
「クマ助、君はレイの部屋に戻ってて。」
「へーい。」
「えっ。」
クマは素直にそう返事をしたかと思えば、ひょいと背伸びをしてドアを開け、速攻出ていってしまった。