• テキストサイズ

walking proud~呪術廻戦~R18~

第7章 rival of life■


「…さっきから何を書いてるの?」

「んー…お前らの絵〜」

「えぇ?!」

「デケェ声出すなや朝っぱらから」

「ごめっ…」

急いで自分の口を両手で覆い、クマが書いているものを覗き込む。

「え…っ。うそ…でしょ…」


クマは絵まで上手なのか…?!
まさしく天才だと思ってしまった。

脳内にコピー能力があるからだろうか。
そこにあるのはなんと、
レイと夏油が向き合って眠っている顔。


「お前ら寝てる間、暇だったから描いてた」

レイは息を飲んで目を見張った。
そこに描かれている自分たちは、なんとも幸せそうな寝顔で、本物が飛び出てきそうなくらいにリアルで精巧なデッサンだ。

「や、やばすぎ…」

「こんなのマジで朝飯前」

サラサラとあっという間に描き終わり、
ほらよ。と言って渡された。

「わぁ〜っ。ありがとう〜!」

目を輝かせてそれを手に取り喜ぶレイはもう、先程の会話や昨夜のことなど頭から離れてしまっていた。


ゆっくりと夏油の前に行き、絵をかざして見比べてみる。

「やっぱめちゃくちゃ似てるよ〜
てゆーか、まんま傑だよこれっ。」

なるべく静かな声でコソコソと言う。
クマはどうだと言わんばかりに鼻を鳴らした。
/ 1492ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp