第47章 determination ■
「で?」
「僕を殺せたら、君の勝ち。」
伏黒の眉間にみるみるシワが寄り出す。
「……本気ですか。」
「もっちろん。君は僕を殺さないと、レイを手に入れることは永遠とできない。レイを手に入れたいなら、僕を殺すしかない。
……意味、分かるよね?」
黙ったまま微動だにしない伏黒に、五条は訝しげに言った。
「どうした?早くかかってきなって。どこからでも。」
「・・・ホントに殺しますよ?いいんですね?」
「うん、いいよ…
今度こそ"本気"でこい、恵。」
五条が目隠しを取った。
ギラギラと輝く碧い眼と、鋭く揺れる漆黒の瞳が交わった。
"恵、本気の出し方、知らないでしょ"
"はぁ?俺が本気でやってないって言うんですか"
"やってないんじゃなくて、できてないんだよ"
伏黒の中で以前の言葉がリフレインした。