第47章 determination ■
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「さ、恵、始めようか。」
いつもの稽古場で向き合う五条と伏黒。
いつものように何を考えているのか全く分からない五条のヘラヘラした態度に、伏黒はいつものように苛立つ。
何も返事をせずに伏黒は瞬時に攻撃を仕掛けた。
「っお!やっぱ積極的だねぇ恵は。いろんな意味で♪」
「っ……」
余裕で避けられてしまったが、五条の方はというと全くなにも仕掛けてこない。
「……いろんな意味…」
「うん、いろんな意味で、恵は誰よりも積極的だよ」
「……なんなんですか、それ。」
「ん?わかるでしょ〜?そこまで度胸あるんだからさ。」
しばらく黙ったまま睨みつけていると、
五条がフッと少し笑って言った。
「ねぇ、恵…
今から僕と、決着つけない?」
「は?なんの」
「そんなの決まってるじゃ〜ん」
「・・・」
「恋敵どーしの決着…だよ♡
もちろん、全力で…ね。」
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