第47章 determination ■
レイはクマと共に買い物に出かけていた。
クマの強制的でかわいくないおねだり攻撃によって、ひとまず原宿でクレープを食べる。
「……ん、ねぇ、悟ホントに大丈夫かな?
なにかしでかさない…よね?」
「さあな。おいらに対してもさんざんブチ切れてたくらいだったからな。まぁ叩きのめしてやったが。」
「あ…ねぇそういえばまだ聞いてなかったけど、なんでクマと悟は領域展開出し合ってまで大喧嘩してたの?」
「はぁ?だからそれは、理不尽極まりない話でおいらは悪くない。あいつがお前とツンツン頭の様子見てこいってうるせぇから約束通りちゃんとおいらは行ったんだよ。なのにあいつは、なんでお前らを引き裂いてこなかったのかとかぶちのめして来なかったのか、みてぇなこと言っておいらを責めてくるからこっちもキレてやったんだよ」
おいらはただ見てこいと言われただけだから約束守ったってのにタルトが…
などとああこう愚痴りながらクレープを貪り食っているクマを横目で見ながらレイはなんだか食欲が失せてしまった。
久しぶりに食べたクレープ…
多分これは、"あのとき" 以来だ…
ここも、思い出の場所…
またこうして訪れたときが、こんな状況だなんて、
あのとき思いもしなかったよなぁ…
と思いながらクマに残りのクレープを渡した。