第7章 rival of life■
「はぁ……」
任務から帰ってきた夏油は五条の部屋のベッドで心地よさそうに眠っているレイとクマの姿にため息を漏らす。
「説明してくれないか?悟。」
「うんパパあのね、
スマブラやってたら寝ちゃった。それだけ。」
白い歯を見せて言う五条を冷淡な顔で見つめる。
「ホントにそれだけ?」
「それだけだよ!信じてよ傑パパ!」
「なぁふざけるのやめてくれないか?」
「ふざけてない。だから連れ帰ってもらおうと傑をこうして連れてきただろここへ。」
夏油は短く息を吐いてからクマごとレイを抱きかかえた。
「ははっ、ウケる。マジで起きねぇ」
夏油の腕の中でスヤスヤと寝息を立てている1人と1匹を覗き込みながら楽しそうに笑う五条。
そんな五条を納得いかない顔で睨む夏油に、五条はわざと呆れたように言った。
「なんだよ。そんなに疑うならさぁ、このプー野郎にでも聞いてみたらいんじゃない?そのためにいるんでしょ?この可愛いクマさんは。」
それについては夏油は何も言わなかった。
「…レイは笑ってたか?」
「うん、いっぱい笑ってた」
「…そうか…ならいい…」
くるりと踵を返した夏油を、五条は呼び止めた。
「なぁ傑。」
「…ん?」