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walking proud~呪術廻戦~R18~

第7章 rival of life■


何事も無かったかのように五条の身体が離れる。

「ちょっと…なにしてんの…」

「ははっ…2つ目の願いを叶えてもらったの〜!
3つ目はまだとっとくね!ジーニーさん!」


起き上がって手の甲で口を押さえているレイの顔は耳まで赤くなっている。

「……わけわかんない…」

「大丈夫。いつかわからせる。
俺、アラジンだから」

「はぁ?」

「アラジンは、ジャファーからジャスミン姫を救い出すんだよ…城から奪い返すんだ」


ケラケラと笑っていちごミルクを飲み始める五条に、なんだか目眩すら感じてきてしまった。


「あーもうなんかバカバカしい。からかわないでよね」


こんなふうに心を掻き乱されている自分を情けなく思い、一気に全身の力が抜けてしまった。

ベッドに寝転ぶクマを引っ張って、ドクドク波打つ鼓動を抑え込むようにして抱き包む。

あれ……?今のって……夢?
こんなのありえない。
きっと疲れすぎてて変な夢でも見てるんだ。

あまりにも目が霞んで頭がボンヤリしているので本気でそう思えてきていた。

もう何も考えないようにしよう、と
本能がそうさせた。


「そいえば、てぃーでぃーしーのほうにはアラジンの建物とかアトラクションとかあるらしーよ」

「そうなの?え〜めちゃくちゃ楽しみじゃん」

「あとアリエルの建物もあるっぽい。俺そっちの方が興味あるわ〜!アリエルちょー色っぽいし」

「まぁ人魚姫だからね…16歳だけど。」

「えっそんなに若かったのあれ」

「そんなこと言ったらジャスミンは15歳だし、白雪姫なんて14歳だよ」

「えええええー!!犯罪じゃーん!
てかなんでそんな詳しいわけぇ?」


大袈裟なほどのリアクションの五条を見てから、レイは静かに呟いた。


「私はお姫様が好きなんだよ…」


まだ何かを五条が喋っている気がしたが、
腕の中のクマが暖かくて、そして目の疲れと訓練の疲れが限界なのか、いつの間にか視界が揺らぎ、意識が遠のいていた。
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