第46章 domain
レイは嘔吐物まみれの自分の服をその場で脱ぎ、下着姿になった。
そしてひとまず五条のズボンも無理やり脱がせ、下着姿にする。
「…捨てるしかないね、これらは。」
「その前にお前口ゆすげよ。おっえ…マジありえん。んなことしてもこいつぜって〜なんも覚えてねぇぞ?」
「別に汚いなんて思ってないもん。
それよりクマも手伝ってよ。」
「えぇー…近寄りたくもないんだが…」
「クマだってこのまんまは嫌でしょ?」
「・・・」
レイは五条の体を綺麗に拭いたあと、クマの呪力で寝室に運んでもらった。
汚れた部屋の箇所を掃除し、クマと共にお風呂に入る。
「ねぇくまぁ…私どうしよう…」
「……お前らってさ…なんでいっつもおいらへの第一声それなんだ。」
湯船にプカプカ浮きながら睨んでくるクマにレイは苦笑いする。
やはり何かある度に、五条も自分もクマが最大最強の相談相手なのだと自覚する。
「……だって…私のせいで…
ヤケ酒…ってやつでしょう?」
「だな。間違いなく。お前が帰ってくるまでおいらすんげぇ頑張ったわ〜。ずーっとレイレイって連呼しまくっててぶっちゃけドン引き。」
「……っ…そ、だったんだ…」