第46章 domain
「オッエー!なかなかスゲェ絵面が撮れちまったぜこりゃ!ギャハハっ」
「コラくまー!…悟…っ…大丈夫?苦しい?」
呑気にまだ撮影して爆笑しているクマを叱責しつつ、五条の顔を覗き込む。
苦しそうに顔を歪めて荒く息を吐きながら涙を流している。
「…ぅぅぅ…気持ち悪ーおぇ…」
「…そうだよね…とりあえず着替えてベッド行こ?
ここも片付けなきゃだし…」
「やぁあっ!離れないでぇえ!チューして…お願い…」
「……うん、わかったよ」
「バカよせレイ!!」
クマが止める間もなく、レイは、嘔吐したばかりの五条の口にキスをした。
すかさず五条の舌が割り込んでくる。
ツンとした臭いと苦いような酸っぱいような味。
「んっ…はぁ… レイっ…もっとっ…」
「ん……」
角度を変えて深くまで求めるようにうごめくそのキスをレイはしっかり受け止めた。
「んっは…悟…着替えよ?」
「やっ…だあ…っ」
「これ以上はだめ」