• テキストサイズ

walking proud~呪術廻戦~R18~

第7章 rival of life■


「泣かないことが強いことだとは思わねーけど?
泣いても立ち直ることが強さなんじゃないの」

「…そうかな?でも涙は自分の中の弱さが溢れた結果だと思ってるよ。だから、」

言い終わらないうちに突然五条がレイを押し倒した。

レイは目を見開く。
五条は宝石みたいな碧眼でジッと見下ろしている。
初めてこんなに近くで見たと思った。

「っ……」

「どう?今泣きそう?」

覆いかぶさっている五条はいつの間にかサングラスを取っていて、冷酷でもあり美しくもある瞳が見下ろしている。

弧を描く彼の唇を見つめながら、レイは笑った。


「なにこのベタなかんじ?」

「ベタ?熱帯魚のベタ?」

「ははっ、違うし!ドラマとかによくあるベタな展開ってこと!まさにこの状況のことだよ!」


五条は更にレイに顔を近づけてにっこり笑った。
手首を掴まれているレイは無抵抗だ。


「その展開ってさ、だいたいどうなる?」

「…んー…それは確か…」

顔が赤くなっていくのがわかる。
口篭るレイに、五条は言った。

「確かさぁ、キスして、んでそのままヤッちゃうんだよね」

「し、知ってるならわざわざ聞かないでよ。
それに…これってそういう展開じゃ…ないでしょ…」

グッと押し返そうとするが、五条の力が強くて掴まれている手首はビクともしない。

「…さぁね?…
レイの望む展開にしてあげるよ…」

「…なっ…!…」

目を見開くレイの唇に、柔らかい唇が重なった。

それは一瞬だった。
/ 1492ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp