第46章 domain
五条はそれを受け取ると、ソファーに仰向けに寝そべったまま口をつけはじめた。
「っっう!…うげ…まっずぅ……」
「てめぇ下戸なんだろ。よしとけ。どうなってもしらねぇぞ?」
「う……へーき…僕…最強だから…」
「ほう。なら勝手にしろ。介抱はしねぇかんな。」
五条は焼けるような喉の熱さに耐えながらグイグイ飲み進めていく。
まるで水を飲むかのようなその飲みっぷりに、さすがにクマは眉間にシワを寄せ始めた。
「……なぁ…マジでお前、死ぬぞ?」
「んんー…ぷはーっ……あぅ〜ねぇクマぁ〜…」
「あ?」
「僕っ…てさぁ…ヒックッ…ぅ、
レイのことぉ…だいす、きなんっだよねぇ…ぅ」
「・・・」
「初めて会った時っ…はさぁ…ヒック…
まるで死人みたいで…うぇ…でも、眩しくて…ぅう」
「・・・」
「でね…ふーっ…ふはっ…そんときさ…
ちゅー、しちゃったん、だよねっ…ゴクッゴクッ」
「・・・は?こいつ…頭ぶっ壊れてきたな…」
五条の顔は既に火照っており、暑いなどと言って上半身裸になりだした。
その様子を横目に、クマは呆れたように読書をし始めた。