第46章 domain
「なぁに悠仁?早く報告して?」
「…えぇ…っと…」
「担任教師に対して、任務にあたっての問題報告をするのは規則だよ?」
「早くしろよ、赤毛。」
「うっ……えぇっと…なんっで、俺」
口を開けたり閉じたりブツブツ何かを呟いたり、とにかく困惑している虎杖に、五条はゆっくりと近づくと、かがんで目と鼻の先で低い声を出した。
「悠仁ぃ……退学になりたい?」
キーンと張り詰めた空気の音が聞こえた気がした。
そのまま時が止まったように数秒沈黙して固まる。
「うっわぁあ〜!!もおっ!!わかったよっ!
言えばいーんでしょ言えばっ!!」
虎杖はわしゃわしゃと髪を掻きむしってから、ゴクリと生唾を飲み込み、意を決したように口を開いた。
「……ふ、伏黒と…… レイさん…が…
そのっ……き、き、きききき、き…」
「は?」
「キス!!を!!してました!!よ!!」