第46章 domain
そして、一瞬で到着したその目の前の光景に、虎杖は声が出ないほど唖然とし、固まる。
伏黒と… レイさんが…
き、キス?…してる?の?
「っわ!!えええ?!ふしっ…おまっ、えっ?!」
とようやく理解した瞬間にまた一瞬で移動した。
「っえ?!っわ!高専に戻ってきてる?!
ついさっきまで2人のとこ…いたのに……?」
困惑していると、
頭の上に乗っかっているクマがさぞ面白そうに言った。
「おいさっきの見たか?見たよな?」
「み、み、見た…けど……え?
俺の幻覚だった…ってことはない?」
「おいらも見てるからそれはない。」
「ひ、人違いってことは?」
「あるわけねーだろ。てめぇ寝ぼけてんのか?」
「な…な…ふっ伏黒あいつ!何やってくれちゃってんだよ!」
「あいつもレイのこと気に入ってやがったのか…ウケるな。」
「ウケねーよ!ま、とにかく!これは俺たちだけの秘密にしないと!」
「何言ってやがる。これを今から五条の奴に報告に行く。
お前も目撃者として一緒についてこい」
その言葉に、虎杖は信じられないものを見るかのように目を見張る。