第7章 rival of life■
レイが戻ってきてから、しばらくして、もうクマはゲームに飽きてしまったようでただ2人の戦闘を見ているだけになった。
「なーもう部屋戻ろーぜレイー」
「ん〜もうちょい待って。今いいとこなの!」
クマはいちごミルクを飲み干し、パックをゴミ箱に放り投げてから欠伸をした。
レイも五条も今かなり本気になっている。
なぜなら賭け事を混じえているからだ。
「あぁっ!うっわ!負けたァァ!!」
「よっしゃああー!危ねーとこだったわ!」
レイは心底残念そうに背を仰け反らせた。
「俺が勝ったんだから、願いを3つ叶えてもらいまーす」
「はぁ、もう…ジーニーかよっ」
「それ言うならアラジンじゃない?イケメンだし」
「・・・」
そんなノリツッコミに付き合ってられるほどのパワーが今はない。
目が疲れたし、手も頭も疲れた。
「ていうか、なんで3つもー?
まぁいいや…でも絶対無理なやつとかナシだよ?」
すると五条はニタニタ笑いながら言った。
「じゃーまず1つ目ね!誰にも言ってないレイの秘密を教えて?」
「えっ…?」
まさかそんなことを言われるとは思っていなかったので唖然とする。
しかし五条は意外にも真剣な表情をしだした。
勝負に負けてしまったのは私だし、仕方ない…
それに、ふと見るとクマはぐっすりと眠っているようだ。
短く深呼吸をしてからおずおずと口を開く。