第45章 complexion ■
「…は…ぁ…悟?大丈夫?」
「…う…うん……ふぅー…」
呼吸を整えながら繋がったまま触れるだけのキスをし、額をくっつけて見つめ合う。
どちらも真剣な顔でそのまま数秒間沈黙していた。
「… レイ。ごめんね。」
「私こそ…ごめん…」
お互い改めてちゃんとした謝罪をする。
五条の手が、輪郭をなぞるように頬を滑る。
「怒鳴ったりしたのも…ホント、ごめ…ん…
許してくれる?」
「そんなっの…私が悪いから…ごめんね」
お互いのそれを受け入れたように同時に笑みを零した。
「僕さ…自分で思ってた以上に、レイのこと…愛しすぎてるみたい…」
横に寝転がって呟くように言うその言葉は、レイの心を暖かくした。
「好きすぎると…僕はこんなに馬鹿になっちゃうみたいなんだ。自分で自分に呆れてもいるし、驚いてもいる。…でももう遅い。ここまで好きになっちゃってると…」